実績・事例紹介:海外小規模医療機器ベンチャー編

今回ご紹介するのは、海外に拠点を置く小規模の医療機器ベンチャー企業様です。

先進的な技術をもとにクラスⅣ製品の日本導入を目指していましたが、日本特有の薬事要件や臨床試験の進め方が分からず、どこから手をつければよいか迷われていました。

同社は日本法人を持たず、判断を進めるための情報が不足していたこともあり、信頼できる伴走者を必要としていました。


直面していた課題

最初にご相談をいただいた際、次のような悩みを抱えておられました。

  • 日本の薬事要件を正確に理解できず進め方が見えない
  • クラスⅣ申請に向けたロードマップを作れない
  • PMDA相談に必要な資料作成の経験がない
  • 治験の進め方、日本での準備項目が整理できない
  • 社内リソースが限られ、複数業務を同時に進められない

これらは海外ベンチャー企業が陥りやすい課題であり、的確な整理と日本側の実務理解が不可欠でした。


三役の森を選んだ理由

同社が私たちを選んでくださった理由として、次の点を挙げていただきました。

  • 医療機器に特化した経験と知見が豊富であること
  • クラスⅣ領域に関する実務レベルの支援が可能だったこと
  • 少人数のチームで小回りがきき、意思決定が早い
  • ベンチャー特有のスピード感に合わせて柔軟に対応できること

特に「小規模ならではの小回りのきく対応」は、海外ベンチャー様にとって大きな安心材料になったと伺っています。


実際に行った支援内容

プロジェクトは「何から始めるべきか」を整理するところからスタートしました。
具体的には、次のような支援を実施しています。

薬事承認に向けたロードマップ作成

クラスⅣ製品の特性を踏まえながら、日本の制度に沿った進行計画を作成。

製品特性に基づき、必要となる治験の範囲、QMS適合性調査の見通し、承認申請のステップを明確化しました。

PMDA相談資料の作成支援

同社が初めて挑むPMDA相談のために、論点整理から資料作成まで並走。

「何を説明すべきか」「どこまで詳細が必要か」を丁寧に調整し、相談での確認ポイントを可視化しました。

治験実施に向けた準備サポート

治験の必要性判断から、実施体制の整理、見積り取得の準備まで支援。

海外企業がつまずきやすい“日本での治験の進め方”を、実務視点で補強しました。


得られた成果と変化

プロジェクトを進める中で、企業様から次のような変化を実感したとお話しいただきました。

  • 日本側の進め方が明確になり、社内での意思決定がスムーズに
  • PMDA相談に向けた準備が整い、社内の不安が大幅に軽減
  • 治験に必要なステップが整理され、次の工程に迷いがなくなった
  • 少人数の企業でも実行可能なロードマップが完成
  • 日本への展開に対する期待値が社内で高まった

特に「次に何をするべきかが明確になったこと」が大きな価値だったとのことです。


お客様の声

最後に、企業様からいただいた印象的なお言葉をご紹介します。

「医療機器に特化した深い知見を持ちながら、小規模チームならではの素早い対応をしてくれた点が非常に助かりました。
日本での薬事要件は私たちにとって未知の領域でしたが、必要なステップを分かりやすく整理いただき、不安なく進めることができました。」


同じ課題をお持ちの企業様へ

海外企業が日本市場に参入する際、制度や実務の違いに戸惑う場面は多くあります。

少人数の企業様でも前へ進めるよう、「何から手をつければよいか分からない」段階からサポートいたします。

日本での製品化を目指す企業様は、どうぞお気軽にご相談ください。

\ お気軽にご相談ください /お問い合わせはこちら